ステンシルとスプレーワークで描画していくステンシルアート。その手法だけが持つ味わい深さに着目しつつ、繊細な画力で日本的なモダンリビングにも溶け込みやすい独特な話法として活かす創作を続けてきたのが、赤池完介氏です。彼の眼に写る日常風景や人物などが、驚くほど細かいナイフさばきでステンシルとなり、ノスタルジックな情緒や彼の個人的な想いまで伝えながら平面へと定着されます。個展の他、様々な広告や雑誌などで、その比類のない美意識が称賛を集めてきました。
最近では、スプレーワークが本来持つスピード感覚やポップな美質からは対極に見える、石や土などのマテリアルを用いたレガシー的な工芸性と、現代的なグラフィック性の導出に秀でたステンシルとの調和に傾倒し、独自の表現を追究しています。それによって、長年彼が惹かれ続けていたというフォークロア的な世界観にもシンクロし、新しい刺激的なアートが生まれ始めているのです。
本展は、彼にとって1年ぶりに都内で開く個展です。MONUMENT(遺るもの)、MEMENT(私的な記憶)、MOMENT(瞬間)という、3つの概念を交錯させた造語MONUMEMENTをタイトルに、「普遍性を帯びたパーソナルな瞬間」をイメージ。モデリングペーストを使った漆喰壁のような絵肌が印象的な半立体的作品のみで構成する、ステンシルアート史にも珍しい試みに挑みます。
4号から20号まで、大小の新作約10点を展示・販売いたします。
【開催概要】
タイトル : 赤池完介 MONUMEMENT
会期 : 2026年6月3日(水)~ 21日(日)
会場 : SPEAK FOR WALL(東京都渋谷区猿楽町28-2-2F SPEAK FOR内)
営業時間 : 12:00~19:00 月火定休 ※祝日は営業
【アーティスト情報】
赤池完介(あかいけ・かんすけ) ステンシルアーティスト
1974年、京都生まれ。美大在学中よりシルクスクリーンや印刷コラージュなどを研究し、卒業後から本格的に創作活動を始めた。最近の個展に「WATER TIME」(25年、葉山町・31Gallery)、「A Walk in the planet」(24年、原宿・THE blank GALLERY)など。テレビ番組やスポーツイベントなどのための多種マーケティングで数多くのアートワークを担当。ステンシルを使ったカスタムスニーカーやグッズも人気が高い。企業のオフィス壁画も手掛けている。現在、神奈川県在住。
【メイン画像】
Arch, 2026 Modeling paste, acrylic on wooden panel 455×380mm
©Kansuke Akaike
【企画・問い合わせ先】
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