DESIGNWORKS MEN OFFICIAL BLOG

デザインワークス・オフィシャルブログをご覧いただいている皆様こんにちは。
私、デザインワークスのメンズ・ディレクターをしています川城(カワシロ)と申します。


ソチ・オリンピックが終わり、皆様いかがお過ごしですか?
選手たちも帰国して、様々なテレビ番組で名場面と共に出演しているのを良く見かけます。
ライブの緊張感は言わずもがなの良さがありますが、あらためて見たい場面を目にすると、その時の感動が一瞬にして蘇ります。
デザインワークスにも数々の名品・珍品、自画自賛も含めたヒットアイテムがありました。そんな品々を当時の商品開発にまつわる話などと共に振り返ってみたら面白いかな?と思い、この場をお借りしてお伝えしたいと思います。

題して「BEST HITS DWM」    *注)頭の中で小林克也風に変換してください。
ちなみにDWMはDesignWorks Mensの略ですね。

その栄えある第一回目は「シルクスムースジャージー ジップアップパーカー」

このブログをご覧頂いている方々の中には、こちらの商品をお持ちになっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
初登場は6年前の春夏シーズンです。
六本木ヒルズ店の改装にあたり、店舗コンセプトの一つに「カップル」を挙げました。
このお店はデザインワークス店舗の中で、メンズ・レディス商品が一つのフロアで展開される当時唯一のお店だったんですね。
そこで、メンズ・レディス共通コンセプトの商品を開発する事となり、その開発ポイントは休暇でも出張でも、宿泊地で快適に且つ優雅に過ごせる「ホテルライフ」。

ホテルで過ごすにはリラックスできる事はもちろん重要ですが、それなりの格があるホテルでは、それなりの身嗜みが心に充実感をもたらせてくれるので、ラグジュアリーな要素も欲しい所です。
そこで目をつけた素材がシルク。そして快適な機能性を有したデザインとしてはスポーツテイストと、いわゆる「ラグジュアリースポーツ」なるアイテムを提案する事に。
自分の経験値の中に、レディースバイヤーという歴がある為か、女性用で提案されているものを、そっち系(?)に見えないような取り入れ方をしたりします。
そんな記憶にも似た中から浮かび出てきたのが「シルク100%のスムースジャージ素材」でした。
保水性に優れているシルクは肌触りが良く、繊維自体に弾力性があるのでシワに強くその上、光沢があり高級感に溢れているのでコンセプトにぴったり。そして、デザインはスポーツアイテムでは定番中の定番であるパーカーです。
もう、本当に絵に描いたようなラグジュアリースポーツ・アイテムではないでしょうか。

こうして生まれたこの商品は、「シルクパーカー」の愛称でデザインワークスのスタッフやお客様はもちろん、メディア関係の方々にもご好評を頂いて、様々な雑誌にも掲載され、4年に渡りご愛顧頂いていたのです。

2010-8-24 Safari P084.jpgのサムネール画像

2010-9-24-GQ-Japan-P137.jpg


それが突然工場が突然の閉鎖。
糸の紡績から染色・編み立て・縫製と一貫して行える工場に発注をしていたのですが、内部分裂で一貫した物作りが不可能になってしまいました。
実はこのアイテムの最大のポイントは、上記の一貫した工程にあったので一大事です。

ここで商品のうん蓄話に少しだけお付き合い下さい。
シルクの質は5段階で分類され、今回使用した糸は真ん中の質です。一段上の質になるとスカーフなどの薄手の生地に使用されています。
(ちなみにエルメスのスカーフは最上級です。当然ですね)
糸の太さは通常のコットンジャージとは比べられない細さで、ニットの極薄タイプに使用されるものを、あえて肉厚になる様にスムース組織で編み立てています。要するに贅沢に細い糸を使用していると言う事ですね。
素材自体の特性もウールやコットンに比べて滑りやすく、且つ、ちょっとした手荒れでも引っ掛けてしまうほど扱いが難しい素材です。
そしてポイントは、身頃と袖などのリブ部分を、全く同じ糸で編み上げている点です。
当たり前の様に聞こえますが、染色前の糸が同じでも、染める時の時期が異なると、微妙に色の違いが出てしまう場合があるのです。
そして、それぞれのパーツを組み合わせるのに、リンキングと言うニットの縫製技術で縫い合わされているのです。リンキング縫製は、その縫い合わせ箇所が通常の縫製より厚みが出ません。この作業でも縫い合わせに使用する糸を、同じ糸で行なうことによりここでも違う色が入りません。
尚且つ、リンキング縫製は縫い合わせる、それぞれの編み立てられた生地の一つ一つの編目を繋いで行く作業なのです。当然、編目が小さく(生地が薄く)なればなるほど、作業難易度が上がり、高度な技術を持った職人さんしか出来ません。

なるべく簡略に記したつもりでも、それぞれの工程を違う工場に依頼するとなると、想像しただけでもF難度です。
(スノボー・ハーフパイプではダブルマックツイスト1260くらい?)

泣く泣く生産を断念し、身を切られるような空虚感に苛まれながらも、お客様のリクエストは無くならず、その意見を聞くスタッフの圧力は日に日に殺気を帯び、私の髪の毛はすっかり白くなってしまいました。
(ただ単に歳のせいと思われていた方、事実は違います)

そんな中、「もしかしたら出来るかもしれないので、サンプルを作らせてください」と。
こんな吉報を、私は本当に待っていました。

企業秘密でココから先の情報はお伝えできませんが、

2014年春夏から復活です!
既に店頭に並んでいます!
アイテムもテーラード型カーディガンが加わっています!

感に堪えません!
シルクパーカー小.jpg

シルクカーディガン.JPGのサムネール画像

 *注)ここから頭の中で小林克也風に変換してください。

最近の為替と、某大手ファストファッションアパレル企業が来春大量買付けで市場の供給量が減ってしまうのではないかとの噂もあり、継続の意思は満々ですが、前途洋々と言えないこのアイテム。

今後どうなっていくのでしょう。

それでは、See you next time!(next weekでは無いのがミソ)
 

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