俳優、タレントらのイメージビジュアルを数多く手掛けている古田亘氏。広告やテレビ番組、映画、舞台などに関わるスチール写真では、被写体の本質を描き伝えるだけでなく、役柄の美の演出まで担える創造的な伴走者として高い評価を受けています。
本展は、ひとりの俳優を追い続けた古田氏の未公開ポートレートシリーズを披露するものです。俳優の名は、玉城裕規。2010年に俳優デビューすると「弱虫ペダル」「海峡の光」「刀剣乱舞」など多くの熱狂的なファンを惹きつけた舞台ドラマ、時代を画する傑作における主要な役柄を、比類のない鮮やかな表現力で演じて高い評価を受けてきました。映画やテレビドラマの分野でも幅広い役柄に挑戦し、その進境を印象づけています。
ポートレート制作を最も大切にしているという古田氏は、「メサイア」「大悲」「HELI-X」シリーズといった人気舞台の宣材やカレンダー撮影を通して継続的に玉城氏と接点を持ち続ける中で、「独特な気配」にとりわけ深く魅了されてきたひとりです。「その気配は危険で、湿気があり、透明感があり気品がある。一流の表現者が持つ尊厳と、その中に潜む毒を追いかけたい」と、仕事か否かを問わず様々な場でファインダーを向け続けてきました。
本展ではそれらの膨大なアーカイブの中から、特に選び抜いたプリントを公開いたします。作家・恒川光太郎の「気配」を題材にした短編小説の名前からタイトルを引きました。独自の軌跡を走り続けることで時代を体現してきた玉城氏のオーラを、舞台の袖や撮影現場の裏側で雄弁に描きとめたモノクローム世界は、近来稀なほど力強いプリント群に仕上がっています。「ダークで懐かしく優しい、孤独な風のような彼を感じて欲しい」と古田氏は言います。
「KEMONOHARA」は玉城氏とのコラボレーションが実現した最初の写真シリーズであり、本展で初の単独公開となるものです。額装プリント10点を展示・販売いたします。
【開催概要】
タイトル : 古田 亘 KEMONOHARA -玉城裕規-
会期 : 2026年8月19日(水)~ 9月13日(日)
会場 : SPEAK FOR WALL(東京都渋谷区猿楽町28-2-2F SPEAK FOR内)
営業時間 : 12:00~19:00 月火定休 ※祝日は営業
【アーティスト情報】
古田 亘 写真家 / 映像作家
1971年、静岡市生まれ。CICカナダ国際大学卒。制作会社にてさまざまなメディアコンテンツを手がけた後、浅野忠信初監督作品「トーリ」(’04年)のプロデュースや、サーフドキュメンタリー映画「アドア」(’07年)の監督として注目を集めた。その他にテレビ番組やキャンペーン、HELLO! PROJECTによる舞台公演、2.5次元舞台のためのデザインや写真、映像演出を数多く手掛けている。受賞歴に、BS-TBS功労賞(’15年)、JPS展優秀賞(’16年)、APA写真部門入選(’24年)、ドラマ「天狗の台所2」でのAPA広告写真部門入選(’25年)など。自らの企画による「HELI-X VISUAL ART EXHIBITION」(’23年、ラフォーレ原宿)も注目を集めた。APA日本広告写真家協会正会員。
玉城 裕規 俳優
1985年 沖縄県生まれ。2010年俳優デビュー。舞台俳優として頭角をあらわす。近年は映画、テレビなどの映像分野にも活動の枠を広げ「カメレオン俳優」とも評される確かな演技力で注目を集めている。映画「仮面ライダーゼッツ&超宇宙刑事ギャバン インフィニティ Wヒーロー夏映画2026」公開中。
【メイン画像】
Before the Wind, 2026, Archival pigment print
©Wataru Furuta
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